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【ドラクエ10】DQXTVでディレクターの安西氏が「課金ベルト」について番組最後に発言したこと

2023年9月19日に配信された公式番組「DQXTV」では新課金アイテムに関する発表があり、プレイヤーには少なくない動揺が走ったように思う。

これまでお洒落系アイテムの課金はあったが、キャラクターの強さに影響する「PayToWin」には手を出してこなかったドラクエ10がついにその分野に手を出したのだ。

一見すると「戦神ベルト」入手の時短アイテムなのだが、X(旧Twitter)および提案広場でのプレイヤーの反応は芳しいものではなかった。

新たな課金アイテム

何割かのプレイヤーはドラクエ10のサービス収益に不安を感じたかもしれない。じつは筆者もそうだ。パッケージ代+月額課金+(強さに関係しない)アイテム課金+便利機能サービス料金だけではこの先のサービスが厳しいのかと危惧してしまった。

 

しかしながら、この予想は少々早計だったようだ。

 

以下、ドラクエ10ディレクターの安西氏が番組の最後で発言したことを引用する。

 

DQ10 ディレクター 安西崇氏

安西氏:「最後に二つ真面目な話をします。一つはこれから課金に関する施策を進めていくという話をしました。その一番の目的は、私は本気でこれからもドラクエ10を10年進めていきたいと思っています。そのためにはドラクエ10、もう11年経っていろいろ古くなってしまったところがあるんですよね。

そういうものを新しくしていきたいと思っています。そのためにはどうしても先立つもの、必要なんですよ。それを自分達のプロジェクトでそういった資金を用意して、ドラクエ10のために活用していきたいと考えています。

とはいえ、皆さんが納得しないものを入れる気はありません。納得していただいて楽しく遊んでいただけるような魅力的なサービスをやっていきたいと思っていますのでこれからもご理解していただきたいと思っていますし、よろしくお願いします。

それからもう一つなんですけど、(以降、バージョン6.5開発に関することなので割愛)」

 

どうやらドラクエ10の開発スタッフには自分達、つまりドラクエ10の予算内で古くなった仕様を改修していきたい、新しくしていきたいという思いがあるようだ。

現在は同社のMMORPG「FINAL FANTASY XIV」が新生後大ヒットしたこともあって安易に「新生」という発言がネットでは使われているが、あれはスクエニがファイナルファンタジーのナンバリングタイトルを失墜させるわけにはいかないと会社総がかりでテコ入れしたプロジェクトでもある。(この辺りはFF14プロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏が執筆された書籍が詳しい。ちなみに新生後、ほんの数年で開発費用は回収したらしい)

そちらと違い、元々ドラクエ10はローンチから大成功したといえるタイトルだ。それを今後10年継続・発展させるためにはさらなる資金が必要ということなのだろう。それを自分達で用立てたいのだ。

おそらくやらないと先細りになると思われる。思いつく限りでも新拡張パッケージの開発、既存バージョンの保守、グラフィックス刷新、古いゲーム仕様を今風に改修する作業、サーバーリプレース、新プラットフォームへの対応などコストがかかるものはいくつもある。これらを支える資金が必要だと正直ベースで発言されたわけだ。個人的にはこの正直な物言いには好感が持てる。

 

筆者はコア層ではないので戦神ベルトに課金をするつもりはない。しかし、これから先開発がPayToWinにはならない要素と判断して課金の仕組みを増やすことは予想される。今回の戦神ベルトについては開発が熟慮した上で決断したことなのだろう。

記事冒頭にも書いたが、プレイヤーの反応は決して芳しいものではなかった。XのTLを見た限りでは肯定的な意見は少なく、提案広場でも賛同する意見は少数のようだ。しかしながらこれから先、ドラクエ10を継続して楽しく遊んでいくには必要なことだと理解する必要があるだろう。

ドラクエ10はパッケージ代金+月額課金+アイテム課金とご存じの通りハイブリッド課金なわけだが、FF14と同様安易なガチャ課金に走らない健全な運営を称賛したいと思う。

 

最後に、土台はいいものの、基本無料ゲーとしてガチャ課金に走った挙句、衰退しつつあるオンラインゲーム(PSO2NGS)も一つ紹介しておく。経営・開発・運営、それぞれの方針の不一致と目指す目標が違うとこんなにも差が出てくることがよくわかる。スクエニのドラクエ10とFF14はまごうことなき良ゲーだ。実際にプレイしたのでその違いと将来性がよくわかる。企業努力とスタッフの意識の違いだろう。

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