先日、ファイナルファンタジーXVI(略称FF16)の攻略本が発売されたが、そこに掲載されている画面写真が暗いことでネタになっていた。各種まとめサイト等も匿名掲示板から引用しているようだが、ドラクエ10有名ブロガーのエルおじ氏もなぜかFF16ネタをまとめていた。
フェアユースというものがあり、「一定の条件を満たしていれば、著作権者から許可を得なくても、著作物を再利用できることを示した法原理」とされている。
これは販促になるのであれば黙認されることが多く、例えば書籍紹介で外カバー・内イラストページを載せる人も多いだろう。
しかしながら他社あるいは他者の著作物に対し、悪意のある表現で書籍内に掲載された画像を写真に撮ったものを掲載することは法的にもアウトである。これをブログ「エルおじ速報」はやってしまった。
筆者はFF14のファンであり、FF14開発スタッフが多数関わっているFF16のファンでもある。そのファン視点から見て、エルおじ氏のまとめ方は悪意がある。とても攻略本の販促には使えない記事だ。言い訳にするにしてもかなり苦しく、やりすぎた感がある。
そもそも「FF16ゲーム内の画面が暗い」という話は体験版のことであり、製品版をプレイした方ならわかるはずだ。体験版では夜間に砦に侵入することになるが、その場面がクローズアップされてしまったため、「FF16=画面が暗い」というように広まってしまった。後にFF16プロデューサーの吉田直樹氏が配信番組中で、これは体験版の舞台にした砦に限ったシーンであり、製品版では明るいエリアもあると説明している。製品版をプレイした方なら自明のことでもあるが。
なお、該当サイトおよび該当記事へのリンクは貼らないことにする。スクエニから連絡があり、エルおじ氏が慌てて削除するかもしれないが、おそらくどなたかが既に魚拓を取られたことだろう。デジタルタトゥーというやつである。
エルおじ氏とは
エルおじ氏はドラクエ10界隈の有名ブロガーである。他ブロガーと一線を画すところは「ドラクエ10プレイヤーのゴシップネタを扱う」ところだろうか。過去、ドラクエ10ブロガーの座談会もその扱う記事の内容のためか、ドタキャンしていたようである。それはそうだろう。扱う記事の内容的に恥ずかしくて公の場に出てこれないと思われる。
今回の一件も、おじさんなのに分別がつかなかったのだろうか。奇行の動機は何だったのだろうか。承認欲求なのか、お小遣い稼ぎなのか。自称おじさんプレイヤーの闇は深い。
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